先日、SIMロック解除の義務化が始まり、月額料金が安くなる格安SIMを検討されているという方も多いのではないでしょうか。ただ、会社はたくさんあるけど、「知らない会社が多い」「色々なプランがあって、どれが良いのか分からない」という悩みも多いかと思います。
そこで今回は、とりあえず携帯電話の料金を安くしたいけど、格安SIMが信用出来ないという方への、おすすめな方法を紹介したいと思います。
対処法1 電話番号は大手キャリアで、通信のみ格安SIMへ
少なくとも、この方法であれば、自分の電話番号は守れます。
2台持ちにはなってしまいますが、1台目は従来の携帯電話(ガラケー)で、docomoやau、SoftBank等で契約します。こちらは音声通話のみの契約で、今まで使っていた090や080の電話番号をそのまま使うようにします。
SoftBankであればホワイトプランで月額1,000円程度で利用出来ますし、完全通話し放題のプランであれば、月額2,400円程度で利用出来ます。
2台目はスマートフォンを格安SIMで契約します。月に3GBのプランであれば月額1,000円程度で利用出来ます。5GBのプランでも月額1,700円程度で利用出来ます。スマートフォンを持っていない場合でも、24回の分割払いにより、基本料金を合わせても、月額3,000円程度で利用出来るかと思います。
メールも格安SIMのスマートフォンでおこなうことで、通信費を抑えることが出来ます。ただ、@docomo.ne.jp等のキャリアのメールアドレスは利用出来なくなります。今後、MNPをすることも考慮に入れ、@gmail.com等のメールアドレスにしてしまえば、自分のアドレスが変わってしまうこともなくなります。
もしキャリアのメールアドレスを使い続けたい場合には、1台目の従来の携帯電話で、メールだけは使えるようにする為に、iモード等の月額300円のネット接続料と、通信費が発生しますが、利用し続けることも可能です。
こうすることで、万が一、格安SIMの会社が倒産したり、サービスの提供をやめてしまった場合でも、自分の電話番号は守られます。さらに、月額2,000円~5,000円程度で、通信費が抑えられ、格安SIMを利用することが可能になります。
対処法2 有名な会社の格安SIMを利用する
2台持ちは面倒なので、MNPで電話番号も移して格安SIMを利用したいという場合には、有名な格安SIMの会社を利用することで、不安が解消されるかと思います。その会社というのは、インターネットのプロバイダーでも有名な、OCNやBIGLOBE、Niftyです。
この3社も、格安SIMのサービスを展開しています。
長い間、インターネットのプロバイダとして運営している実績もありますし、これだけ有名な会社ですので、万が一倒産したり、サービスをやめるという事態に陥ったとしても、別の会社がサービスを引き継いだり、何らかの方法で電話番号は保障される可能性が高いかと思います。
この3社の中から選ぶ場合に、それぞれ特長があります。
【OCN モバイル ONE(OCN)】
OCNの提供する「OCN モバイル ONE」は格安SIMの中でも、人気の会社です。一番の特長は、「日次プラン」になります。日次プランとは、ほとんどの格安SIMは、月ごとに利用出来る高速通信の容量が決まっているのですが、日次プランでは、日ごとに利用出来る高速通信の容量が決まっているプランになります。
OCN モバイル ONEのプランで説明しますと、1日110MBの高速通信が利用出来て、月額1,728円(税込)がMNPをした場合の最低料金になります。1日110MBとなると、月に換算すると30日として、月に3.3GBが利用出来るという計算になります。
他の格安SIMも、月に3GBで月額1,728円(税込)という料金がほとんどなので、同じくらいになります。1日に110MBであれば、動画や音楽等のサービスを利用しない限りは、ほとんどの場合が十分な通信量かと思います。
日次プランの良いところは次のようなことになります。
月ごとのプランの場合には、例えば月の初めに動画をたくさん観てしまい、月末まで容量を気にしながら利用しなければならないといったことが考えられます。または、容量の上限に達してしまい、速度が低下してしまったり、それを回避する為に、容量をお金を払って追加したりすることも考えられます。
それに比べて日次プランであれば、1日ごとに高速通信の容量がリセットされるので、110MBに達したら、速度が遅くなり動画が観づらくなるので、強制的に制御出来ます。また次の日にはリセットされ、また高速通信が利用出来ます。
余った容量も次の日に繰り越されるサービスも提供していますので、50MB余ったとすると、次の日には160MB利用出来るので、よりたくさんの通信も利用出来ます。ただ、デメリットとして、次の日までしか繰り越せないので、毎日50MBくらい余るような場合には、月毎のプランの方がお得になります。
毎日50MB余るということは、1日に60MB程度しか利用しないということですので、月に換算すると、1.8GBくらいしか利用しないということになります。そうなると月毎のプランであれば、余った通信量を繰り越せるサービスにより、次の月には4.8GBも利用出来るということになります。日次プランだと、1日しか繰り越せないので、もったいないということになります。
日毎のプランにするか、月毎のプランにするかは、使い方や好みにもよると思います。他にもOCN モバイル ONEでは「光セット割」というサービスも用意されており、家のインターネットとセットで契約することで、毎月200円安くなります。
【BIGLOBE SIM(BIGLOBE)】
BIGLOBEも人気な格安SIMの一つになります。
一番のポイントは、MNP(音声通話込み)をする場合のプランで、月に6GBの高速通信で月額2,597円(税込)という安さになります。
格安SIMの料金の目安は、月に3GBの高速通信で月額1,700円(税込)、月に5GBで月額2,400円、月に7GBで月額3,200円前後になります。(2015年5月9日現在)
ですので、月に6GBの高速通信が利用出来て、2,597円という料金は、安い料金設定ということになります。また、月に5~6GBという通信量も、動画を少々観ても余裕のある通信量ですし、余裕を持たせて利用したいというニーズに、調度良いプランかと思います。
私はそんなに動画も観ないので、月に2GB程度しか使っていない為、3GBのプランで十分です。これは人によって様々かと思いますので、利用してみて余ってしまうようでしたら、プランを下げても良いかと思います。
BIGLOBE LTE・3Gも、余った容量の繰越サービスを提供していますので、無駄なく通信量を利用することが出来ます。他にも、Wi-Fiスポットが無料で利用出来ることも、かなりのメリットになります。
Wi-Fiスポットを利用することで、契約している通信容量を消費せずに、ネットに繋ぐことが出来るので、高速通信の容量を節約することが出来ます。他の格安SIMでは、ほとんどの場合有料で提供されているサービスになります。
BIGLOBEのWi-Fiスポットは、全国のマクドナルド、コーヒーショップ、東海道新幹線(東京~新大阪間)のN700系車内、羽田空港や中部国際空港などの主要空港、六本木ヒルズなどの商業スポット等で利用することが出来ます。
【NifMo(Nifty)】
3社の中では、一番最後にサービスを始めたのがNiftyのNifMoになります。
ただ、スマホとのセット購入による割安な料金により、契約数を一気に伸ばしている、人気の格安SIMになります。
NifMoでは、ZenFone 2やARROWS等の人気のスマホとのセット購入が出来るのがメリットになります。ZenFone 2はスマートフォンの利用に慣れているコアな層に人気で、富士通のARROWSは、防水・防塵対応であったり、「かんたんスマホ」としてスマートフォンに慣れていない方に人気です。
さらにスマホとのセット購入により、2年間は基本料金が毎月200円割引で利用することが出来るので、実質スマートフォンを4,800円安く購入することが出来るということになります。他にも定期的にキャッシュバックのキャンペーンをおこなっていたりするので、さらに安くスマートフォンを安く購入出来ます。
現在、以下の限定ページからスマホとセットで購入することで、5,000円キャッシュバックされるキャンペーンを実施中です。(2015年5月31日まで)
また、NifMoでも、公衆無線LAN(BBモバイルポイント)を無料で利用することが出来ます。BIGLOBEのWi-Fiスポットと同じで、公衆無線LANを利用することで高速通信の容量を節約することが出来ます。エリア等は以下のサイトで確認出来ます。
http://tm.softbank.jp/consumer/wlan/
他にもNifMoでは「バリュープログラム」というサービスが提供されており、これにより基本料金を安くすることが出来ます。バリュープログラムとは、提携のショップで買い物したり、対象のアプリをダウンロードすることで、割引還元されるというサービスになります。ちょうど、「げん玉」や「ハピタス」等のポイント還元サービスと同じものになります。
あとは、スマホが故障した時でも交換機を用意してくれる「NifMo あんしん保障」や、スマホの使い方が分からない場合でも、操作方法をレクチャーしてくれる「NifMo 訪問レクチャー」、セキュリティや優待サービスを受けられるなど、大手ならではの色々なオプションが用意されているのも特長です。
また、NifMoでも、家のインターネット回線との同時契約をすることで、毎月200円割引される「セット割」がおこなわれています。ただ、残念なことにNifMoでは、余った容量の繰越サービスは提供されていないので、通信量を使い切れなかった場合でも、繰越はされません。
このように3社とも、特長の異なるサービスを提供しているので、自分にあったサービスを選んでみてはいかがでしょうか。3社とも大手ですので、安心して格安SIMを利用出来るかと思います。